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"soft autumn leaves" Skin
by Animal Skin
おとりこし

本年もよろしくお願いいたします。

私事ですが、結婚してはじめて迎えるお正月です。
それをなぜ滋賀でむかえるのか、というのはさておいて。
この年末に、「おとりこし」なるものを初体験してきました。

「おとりこし」とは、、、

非常に乱暴に言うと、浄土真宗の越年法要です。
それぞれの家によって違うようですが、大きくは、ごえんさんをお招き
して、一家でおつとめをするということです。

ただ。。。
全く知らないので、何をしたらいいのかわからないという問題に直面し
ました。義父はできる範囲でまねしなさいと言われるのですが、何もし
ないわけにはいかないし、足もしびれているので、張り切るわけにもい
きません。座る位置にはじまって、いろいろ作法があることは感じられ
ましたが、どうすることもできません。だって、知らないんですもの。

しかし、不思議なことに、時間がたつと、この「わからない」空気に包ま
れているこの状況が非常に心地よいのです。不謹慎ですが、非常に
気が楽なのです。

そのせいか、このとき、皮肉にも?頭によぎったのは、私のお師匠に
あたる先生の身体の作法や五感を通じて、世の中やくらしをかえてい
こうというお言葉です。

なるほど、身体的にも文化的にも異者としての自分を認識する一方で、
作法を通じて同化しようとしている自分を感じることができた時間だと
も言えなくはない。

おとりこし_c0202060_0582147.jpg


しかし、これを宗教行事だ、作法だと言ってしまうと、なんとなくハイカル
チャーな感じをしますが、信仰がなければできないことです。他方、単
に家族が集まるため、結束を固めるための年中行事やくらしの断片で
もあるわけですが、単なる年末の行事ではない。

この宗教とくらしの間にある、やってみなければわからないし、うまく人
に説明できない、でも、この場にいる人々は共有している感覚はなんな
のだろう、と。おとりこしをするための原動力は何なんだろう、と。

しびれる足をこらえながら、こういう感覚的なものの集合体や積み重ね
が「くらし」なのかと考えておりました。

さらに、今、ふりかえってこの文章を書いていて、自分はいつまでこうし
ていられるのであろうか。いつかこの先、菅井きんのように「ムコドノ~」
としかられることになるのは、時間の問題かもしれません。

ま、これはこれで一つの物語なのかもしれません。

と、長々ととりとめのない話を引っ張った上に強引な着陸をしましたが、
この16日の土曜には高島で根づいてくらしていこうとしている平井さん
ご夫妻のくらしや物語の一端を伺ってこようと思います。


こ。
Top▲ by oumi_cococu | 2010-01-08 01:05
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